種ト芽
己という名の人の種
硬い殻に包まれ居心地のいい種の中
都合のいい知識を求めて電子の手を広げ、思想という名の根ばかりが張っていく土の中
『変化し成長し続けること』それが人間の本質だとすれば
これまで己の殻の中に閉じこもり外へ出ることを拒んでいた7年の間、私は『人間でないもの』だったのだろう
姿も、思想も、夢や生き方さえも
今まで通りの変わらないままではいけないと、やっと気付いたこの春
今、地上に双葉を出さんと急激に変化する己
それを嫌えば、きっと地に根を張るばかりの種のままで終わってしまう
幹を太くし枝を伸ばし、やがて花を付け実を結ぶには
それまでの『己』とは
『種』とは違うものに成らねばいけない
種が芽を出し枝葉を付ける
その瞬間に今、差し掛かっている
既に花を咲かせた人々から見たならば、これは余りにも遅々とした伸びだろうけれど
殻を破るだけの力がなかった今までの己にとっては、目の回る程大きな変化なのだ
土の中から必死に這い出ようとするこの芽を
どうぞ踏まずにいて欲しい
■頑張っているフリはしているが、本当にニートから成長出来ているのかは未だに解らず。
ただし、「仕事」とゆーものに対する考え方が今までと大きく変わりつつあることには自分でも吃驚しています。 (2005/04/05)